ボリビア奮闘記ー小学校の先生、ボリビアへ行くー

2018年1次隊青年海外協力隊、ボリビア派遣。三重県の現職小学校教員です。日本の勤務校の子どもたちに見てもらうため、これから青年海外協力隊ボランティアを目指す教員の方に見ていただくためにブログを書いてます。ボリビアでの生活、活動をどんどん紹介します!

ラパスで、教育分科会タジェール

 

 

 昨日書いた記事。

maya-bolivia.hatenadiary.com

これの、私のタジェールの内容について書いていく。

 

今回は、

ユニバーサルデザインの考えに基づいた授業の進め方ということでタジェールを行った。 

私自身、ボリビアで活動していて、日本よりもクラスの中に支援が必要な子が多いように感じる。また、支援が必要なのに支援員さんを学校には配置することはできない。配置するのであれば、親がお金を払わなくてはいけないから。だから、うちの学校では、3人の支援員さんがそれぞれ一人ひとり支援をしているだけとなっている。

日本ももちろん、ボリビアでも担任が特別支援教育についての知識を知っている必要がある。だが、まだまだ特別支援教育は浸透していない感じがしていた。ということで、このテーマを選んだ。

 

 

はじめに「ユニバーサルデザイン」という言葉を聞いたことがありますか?と投げかけた。

知っている人は誰もいなかった。

 

そこでユニバーサルデザインピクトグラムや、低めに建てられた街の地図を見せた。

そして

ユニバーサルデザインはみんなが理解できたり、みんなが容易に使えることができたりするデザインや、一つの考えだよ」ということを話した。一応、大きなテーマでは、私は特別支援教育の分野で話すと言っていたのでそう伝えた。

特別支援教育=ある一定の子どもに使う教育方法と考えている人が多い。でも、そうではなくて、だれしも凸凹を持っていて、その凸凹の困り感を和らげてあげようと思うのは、これは特別支援教育というくくりではないと思うから。(んー言いたいことがうまくいえない・・)

 

そこで、「ユニバーサルデザインの考え方をクラスに取り入れれば、さらに多くの子どもたちが学習理解度が高まると思う」という話をして、今回話をする4つのパートを紹介。

①教室環境整備

②具体的に明確に説明すること

③ルールの明示

④適した方法で教えること

この4つ。

全部は説明できないけど、それぞれのパートの主要なものを紹介。

 

まずは教室環境整備

まずは、「この教室でいらないものをペアで考えてください」ということで考えてもらった。笑ったのは「風船は必要だ!」ということ。まあ、行事の日はいいけど・・・。

 

汚い環境は子どものネガティブな行動に影響すること

いらないものははがすこと

ルールなどは掲示していいけど、全面だと集中できない可能性もあるから、そういう場合は他の壁に掲示することなどを話した。

私のタジェールのパワポを撮影したり、ビデオをとりながら熱心に意見を発言してくれた先生たちに感謝。

 

次は具体的に明確に説明することについて。

これも具体例(悪い例)を出して、どんな説明ならどの子もわかりやすいかを話てもらった。そのあと、

これを提示。こういう方法もあるよー。子どもたちは聴覚優位よりも視覚優位の方が多いよー。という話をした。

でも、もし言葉で説明するなら、

一つずつ説明して一つずつ確認しようという話をした。

 

また、文字の書き方についても気になっていたので話をした。

たとえば、

0を教えたのに、上手く書けない子がいたとする。さてどうする?と。

日常を見ていると、「だめ!」と言って終わる。

先生たちはいろんな意見を言っていた。もちろんその意見もよかった!

私の意見を見せたら笑ってた(笑)それがこちら。

 

0は「マラケタ(ラパスのパン)の形」に似ているよね?だから、私なら「マラケタみたいに書こう!」っていうかな!

子どもが知っている具体的なものを言ってあげるのって、すごく大事だと思う。

(たとえば、1年生担任のとき、「はらい」がどうしてもできなかった。でも、「ひこうきびゅーーーーん!」と指導したら、はらいができる子が増えた。)

マラケタの話をしたら、「卵もいいかも!!!」って先生から出てきた。そうそう!そうやってアイデアを広げるボリビアの先生たち、最高!!!

 

その後、じゃあo(オー)はどう教える?って先生に聞いたら、「クッキー!」って言ってた。

 

最後ちょっとした算数ネタを紹介。

たとえば3けた÷2けた。

どの数字を割ればいいのかわからなく子どもたちのためにどうしたらいいか?

ということで、この隠すという方法を紹介。やはり、算数は先生たちにとってくいつきがいい。初めよりも撮影している人が多かった。

 

お次は小数点のあるかけ算。

先生たちに、「子どもたちはどこが難しいと思う?」と聞いたら、最後小数点をどこに打つかがわからないと言っていた。ナイス!

これも先生に考えてもらったが、意見が出にくかった。むずかしいよね・・・。

 

ということで、これを紹介。

必殺、丸囲み~~~~

子どもになってもらって、一緒に解いたんだが、小数点を最後打ったあと、「あ~~~」って言っていた。

 

 

タジェールでは、「明日使える方法」で、なおかつ「新しいアイデア」という目標でいつもやっている。今回の内容は、結構先生たちにとって新しかったのではないかと思う。

昨日数えたら、22回目のタジェールだった。最初は先生たちに意見を聞いても理解できなかったから、講義式が多かったが、最近はようやく先生たちに意見を言ってもらう参加型ができるようになってきた。

1年半で22回。よくがんばった・・・私。

 

このテーマは、うちの配属先でやってもいいかもと思った。

 

 

さてさて、明日から少しお休みをいただきます。

念願のあそこへ行ってきます。

ブログもそんなに更新できないかも・・・。

それよりも準備していないし、報告書終わらないし・・・。

夜まで頑張ります!

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