ボリビア奮闘記ー小学校の先生、ボリビアへ行くー

2018年1次隊青年海外協力隊、ボリビア派遣。三重県の現職小学校教員です。日本の勤務校の子どもたちに見てもらうため、これから青年海外協力隊ボランティアを目指す教員の方に見ていただくためにブログを書いてます。ボリビアでの生活、活動をどんどん紹介します!

私なりのタジェールの組み立て

 

 

 

昨日は10本目の予防接種。A型肝炎の予防接種。

A型肝炎の予防接種は日本に住んでいたら不要なもの。汚い水などで感染する感染症

黄熱病の予防接種から始まり、訓練中には8本もの予防接種を打った。

やはり打った後は腕がパンパンに腫れてきて痛い。次の日は少し熱っぽい。

 

昨日、同期に圧力鍋をもらった。

明日からホームステイに変わるため、引き継いだ。

ラパスでは沸点が低くてスープを作るのにもかなり時間がかかる。

これでやっと素早く料理ができる・・・嬉しい。

 

 

さて、今回のブログは「私なりのタジェールの組み立て」を紹介。

※初見の人に説明。タジェールというのは「研修」「ワークショップ」的なもののことを言います。だから私で言ったら、「校内研修」的な感じですかね!

 

ちなみに「タジェール開催までの持っていき方」についてはこれ。

maya-bolivia.hatenadiary.com

 

ではいってみよう!

 

 

私にとってのタジェールでの目標

私は教員時代、いろいろな場所である研修会に参加してきた。県や市の教育委員会が開催する研修だけでなく、自分でお金を払って参加するものも参加してきた。

この参加経験が結構タジェールで生かされている気がする。というのもやっぱり来てもらうからには「よかったー」と思ってもらうことが大切だと思うから。参加者としての経験を活かしてタジェールを開催している。

これは二つある。

一つ目「いかに想像させるか」

やはりできるかできないか、ということが自分の中ではっきりしないとなかなかやりづらい。だから、「あ、これなら私できそう。」「明日でもできそうだな。」と思ってもらえることを目標としている。だから具体的な事例を必ず出す

 

二つ目「いかにジブンゴトとしてとらえてもらうか」

「自分ならこうするな」と思ってもらわないと、実際の教室では使われないと思う。私が受けてきた研修では、必ず私は自分のクラスが思い浮かんだ。子どもたちの顔、子どもたちの授業での発言・・・などなど「私のクラスならこういうのがいいかもな」と考えながらやってきた。

 

これを必ず踏まえた上でタジェールのパワポを作っていく。

 

 

私なりの組み立て方

①めあてを自分で考える。

これは私のめあてではなく、「先生たちがタジェールを受けてからどんな風になればいいかの到達点」。つまり、授業で言えば、学習目標?って感じ。

もちろんタジェール直後に変わるなんて不可能なので、「タジェール後にどうなればいいかな」ということを考える。

 

②「この時間は何をするか」ということを明確に作っていく。

聞く時間、活動する時間、考える時間を設けるようにしている。

これは授業も同じ。今何をする時間なのかがわからない授業って、結構まったりどんよりしてしまうと思う。だからしっかり考える。

聞く時間が多くてもだめ、活動しすぎると考える時間がないので、バランスを考える。これが結構難しい。大人相手となるとまたさらに難しい。成功したためしがない。

 

③根拠となるもの、実感できるものを取り入れる。

「子どもたちは集中力がなぜ続かないのか」

「なぜ授業力、学級経営力の両方を上げていく必要があるのか」

ということなどに関して、

「集中させてください!」

「どっちも頑張ってください!」だけでは腑に落ちないと思う。

子どもにも、先生たちにも趣意説明が大切だと思う。納得をしてこそ、実行に移すと思う。

だからいろいろな文献や自分の考える理由を伝えながらタジェールを行っている。

 

また、算数ゲームなどの紹介の際には、必ず子ども役になって、実際に体験してもらうようにしている。「楽しい」と思えば、「やってみよう」と思ってもらえる確率が高くなると思うから。

 

④振り返りを必ず行う。

先生たちには最後の時間、「自分のクラスではどんな風にするか」というのを考えてもらっている。そしてその後必ず振り返りを行う。

ボリビアの学校現場で弱いなと思ったことは、「意見交流のなさ」が一つあげられる。困っていること、成功した事例に関しての交流が本当にない。やはり技術を高め合っていく者同士、そういった時間が必要だと思う。

また、先生たち、結構おしゃべり好きが多いので、途切れなく話してくれるのでありがたい。

 

 

 

私のタジェールの組み立てはこんな感じ。

「あ、これおもしろそうだからタジェールやってみよう」という安易なものではなく、「いかに先生たちに考えてもらうか」ということを考えて、作戦を練ってタジェールに挑むことが大事だなーとタジェールやワークショップの回数を重ねるごとに感じるようになった。

隊員のみなさん、くじけてしまうことも多いですが、一緒に頑張りましょう!!!

 

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