私なりのタジェールの組み立て
昨日は10本目の予防接種。A型肝炎の予防接種。
A型肝炎の予防接種は日本に住んでいたら不要なもの。汚い水などで感染する感染症。
黄熱病の予防接種から始まり、訓練中には8本もの予防接種を打った。
やはり打った後は腕がパンパンに腫れてきて痛い。次の日は少し熱っぽい。
昨日、同期に圧力鍋をもらった。
明日からホームステイに変わるため、引き継いだ。
ラパスでは沸点が低くてスープを作るのにもかなり時間がかかる。
これでやっと素早く料理ができる・・・嬉しい。
さて、今回のブログは「私なりのタジェールの組み立て」を紹介。
※初見の人に説明。タジェールというのは「研修」「ワークショップ」的なもののことを言います。だから私で言ったら、「校内研修」的な感じですかね!
ちなみに「タジェール開催までの持っていき方」についてはこれ。
ではいってみよう!
私にとってのタジェールでの目標
私は教員時代、いろいろな場所である研修会に参加してきた。県や市の教育委員会が開催する研修だけでなく、自分でお金を払って参加するものも参加してきた。
この参加経験が結構タジェールで生かされている気がする。というのもやっぱり来てもらうからには「よかったー」と思ってもらうことが大切だと思うから。参加者としての経験を活かしてタジェールを開催している。
これは二つある。
一つ目「いかに想像させるか」
やはりできるかできないか、ということが自分の中ではっきりしないとなかなかやりづらい。だから、「あ、これなら私できそう。」「明日でもできそうだな。」と思ってもらえることを目標としている。だから具体的な事例を必ず出す。
二つ目「いかにジブンゴトとしてとらえてもらうか」
「自分ならこうするな」と思ってもらわないと、実際の教室では使われないと思う。私が受けてきた研修では、必ず私は自分のクラスが思い浮かんだ。子どもたちの顔、子どもたちの授業での発言・・・などなど「私のクラスならこういうのがいいかもな」と考えながらやってきた。
これを必ず踏まえた上でタジェールのパワポを作っていく。
私なりの組み立て方
①めあてを自分で考える。
これは私のめあてではなく、「先生たちがタジェールを受けてからどんな風になればいいかの到達点」。つまり、授業で言えば、学習目標?って感じ。
もちろんタジェール直後に変わるなんて不可能なので、「タジェール後にどうなればいいかな」ということを考える。
②「この時間は何をするか」ということを明確に作っていく。
聞く時間、活動する時間、考える時間を設けるようにしている。
これは授業も同じ。今何をする時間なのかがわからない授業って、結構まったりどんよりしてしまうと思う。だからしっかり考える。
聞く時間が多くてもだめ、活動しすぎると考える時間がないので、バランスを考える。これが結構難しい。大人相手となるとまたさらに難しい。成功したためしがない。
③根拠となるもの、実感できるものを取り入れる。
「子どもたちは集中力がなぜ続かないのか」
「なぜ授業力、学級経営力の両方を上げていく必要があるのか」
ということなどに関して、
「集中させてください!」
「どっちも頑張ってください!」だけでは腑に落ちないと思う。
子どもにも、先生たちにも趣意説明が大切だと思う。納得をしてこそ、実行に移すと思う。
だからいろいろな文献や自分の考える理由を伝えながらタジェールを行っている。
また、算数ゲームなどの紹介の際には、必ず子ども役になって、実際に体験してもらうようにしている。「楽しい」と思えば、「やってみよう」と思ってもらえる確率が高くなると思うから。
④振り返りを必ず行う。
先生たちには最後の時間、「自分のクラスではどんな風にするか」というのを考えてもらっている。そしてその後必ず振り返りを行う。
ボリビアの学校現場で弱いなと思ったことは、「意見交流のなさ」が一つあげられる。困っていること、成功した事例に関しての交流が本当にない。やはり技術を高め合っていく者同士、そういった時間が必要だと思う。
また、先生たち、結構おしゃべり好きが多いので、途切れなく話してくれるのでありがたい。
私のタジェールの組み立てはこんな感じ。
「あ、これおもしろそうだからタジェールやってみよう」という安易なものではなく、「いかに先生たちに考えてもらうか」ということを考えて、作戦を練ってタジェールに挑むことが大事だなーとタジェールやワークショップの回数を重ねるごとに感じるようになった。
隊員のみなさん、くじけてしまうことも多いですが、一緒に頑張りましょう!!!
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