ボリビア奮闘記ー小学校の先生、ボリビアへ行くー

2018年1次隊青年海外協力隊、ボリビア派遣。三重県の現職小学校教員です。日本の勤務校の子どもたちに見てもらうため、これから青年海外協力隊ボランティアを目指す教員の方に見ていただくためにブログを書いてます。ボリビアでの生活、活動をどんどん紹介します!

任地279日目ー人生初の宗教の授業ー

 

 

今日は人生で初めて、宗教の授業をした(笑)

というのも、昨日いきなり、「まや、子どもたちを聞かせる方法とかを私しりたくて、もしよかったら授業をしてほしい」と言われた。

内心、「まじか。」と思ったが、OKした。

テーマは「confianza」。「信頼」とか「親密」とかいう意味。

先生的には子どもたちがお互いの話を聞かないから、そういうことについてやってほしいということだった。

・・・とここまでくると、「あれ、これって道徳的な感じじゃん」と思い始めてきた。

 

さて、授業開始。

 

まずはいつものように授業のルールから。そこに「友だちの話を聞こう」というのがあるので、そこから、

「ねえねえ、君たちさ、授業中とか休み時間とかに、友だちが自分の話を聞いてくれなかったことある?」という話に持っていった。

やはり多くて、8割くらいの子が手を挙げた。

 

「今日はconfianzaについて勉強する、って先生が言っていたけれど、ちょっと言葉が難しいから、今日はお話を持ってきたよ。この話を聞きながら考えていこうね。」ということで、話を読んだ。

この話は、道徳の話から、少しボリビアバージョンに代えて行った。

 

ちなみに話の内容的には、公園でめずらしいちょうちょを見つけて、嬉しくなったスサーナが家族に話をしに行くという話。初めお父さんのところへ行って、聞いてもらえず、お兄ちゃんにも聞いてもらえず、最終的にお母さんに聞いてもらって、おしゃべりが止まらなくなるくらいお話ししたよという話。

 

そして、話を途中で止めて、質問。

「スサーナはお話できなかったね。どんな気分だったかな?」

道徳の研修で「思いは重い」と言われたが、この子どもたちには一番わかりやすい質問だと思い、この発問にした。

 

子どもたち、出てくる出てくる!!!予想したより出てきた。

 

また、スサーナがお母さんに話すことができて、おしゃべりが止まらなくなったという描写のところでは、

「スサーナは聞いてもらえてうれしかったんだと思う。」という意見の後、「いや、止まらなかったから、すごく嬉しかったんだと思う。」という意見が出てきて、子どもたちらしい意見に嬉しくなった。

※補足※

携帯を持っている少女は、宗教の先生に頼まれて録画中です(笑)遊んでいるわけではありません(笑)

 

 

その後、自分たちに話を戻した。

私「話を聞いてもらえないことあるよね。みんなもスサーナみたいな気分になる?」

子「うん、なる。悲しくなる。ひとりぼっちな気分になる。」

という話に。

私「もちろん、話を聞かない人もいるよね(笑)今日、このお話を読んだけれど、どうしていこうか??」

という展開にした。

んー、私的にはすごく微妙な感じになってしまったが、うまいこと思いつかなかった。

ただ、宗教が始まる直前に教科書を見せてもらって、「これからあなたはどうする?」という問いがあったので、それを使わせてもらった。

子どもたちは「見ながら聞く、心を使って聞く」とかそういうことを言っていた。

 

板書はこんな感じ。

 

子どもたちは算数のときよりものっていた。というのも、身近な話だし、お話が好きだし、途中で区切って展開を分からないようにして発問していったのもよかったのかもしれない。

 

また、宗教の先生はすごく気に入ってくれて、

「まや、今日ここで覚えて、明後日他のクラスでやるわ!まやも来てくれるでしょ?」と言ってくれた。

だから、授業のここの時間の自分の意図だとかを伝えた。

全く気にしていなかったけれど、ボリビアの授業評価とマッチした授業展開だったらしく、喜んでくれた。

なんか、授業を見せたら終わり、みたいな先生もいるけれど、真似してやってくれるのはうれしいなあ。

 

金曜日が楽しみだ。

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