ボリビア奮闘記ー小学校の先生、ボリビアへ行くー

2018年1次隊青年海外協力隊、ボリビア派遣。三重県の現職小学校教員です。日本の勤務校の子どもたちに見てもらうため、これから青年海外協力隊ボランティアを目指す教員の方に見ていただくためにブログを書いてます。ボリビアでの生活、活動をどんどん紹介します!

任地238日目ー3年生への授業+先生の授業開始!ー

 

 

最近、すぐ眠くなる。というのも、かなりハードな毎日を送っているから。

今、週3で活動後、家に戻ってすぐ語学学校へ向かっている。

5月にあるDELEの試験を受けるため。

今回、受かるかわからないがB1を受験する。

レベル的には

DELE B1で求められるレベルは、自分の意志や願望について不自由なく伝えることができる状態です。
ビジネスでスペイン語を使用する場合には、最低限でもB1レベルが必要とされます。
直接法現在、現在完了、点過去、線過去、未来、過去未来、接続法現在 全ての動詞の活用を正しく使いこなす必要があります。

てな感じで、「お前、受けて大丈夫か!?」レベル(笑)

スペイン語を勉強して1年経っていないが、挑戦しようと決意。そこから週3で語学学校。優しい先生に恵まれ、なんとか毎日の課題をこなしてる(笑)

 

 

 

さてさて、本日の話題へ。

 

まずは3年生のクラスへ。今日のテーマは「足し算?それとも引き算?」。

というのも、「足し算は増える!引き算は減る!」という概念はしっているものの、いざ文章題になると、「あれ、どっちやっけ?」と聞いてくる。かけ算、割り算も同じ。

ということで、そこをやってみようということでやってみた。

 

まず、授業が始める前にこのお話。

「算数の授業では〇〇を考えることがとても大切」

 

私「この空白にどんな言葉が入ると思う???」

子ども「・・・」

私「算数は計算をするよね?長さを測ることもある。そういうことももちろん大切だけれど、『なぜこうなるの?』『どうしてそう考えるの?』そういうことを考えるのも算数なんだよ。これを考えるのってとても難しいけれど、今日は先生と一緒にがんばってみようね。」

と話した。

これはこれまでの授業の反省点。子どもたちは考えるといった経験がほぼないのにも関わらず、「考えよう」と言ってしまった。だから、まず少し今日の趣意説明?的なことをした。子どもたちはよく聞いていたし、この後も一生懸命だった。

 

先生たちは文章題を黒板に書かないことが多い。「狭い」という理由で書かずに、先生が読み上げて、子どもたちがノートに写すといったことが多いが、今日は思い切って書いてみた。というのも、文章題の言葉に注目してほしかったし、それを黒板に残したかったから。

案外黒板は良い感じにおさまった。

 

「意見があるときは、手をあげましょう」と言うが、手を挙げた瞬間に当ててもないのにしゃべるので、「声をださずに」という言葉を追加した(笑)

みんな答えたくて一生懸命なんだが、みんなが少し考えるという時間も必要よね(笑)

 

2つの文章題を提示。その後、「この文章題は足し算の問題?それとも引き算の問題?」と質問。

これは、「どっち?」と手を挙げさせているところ。なぜ私はこんな両手を広げているんだろう(笑)

やはり足し算か引き算かわかっていない子が多い。「なんでそう思ったの?」「どこからそう思ったの?」と言っても、初めは文から探す子はいなくて、よくわからない説明を延々と話してた。(でも、あれだけ質問されてよく頑張って答えようとしていた!!!)

1つみんなで考え終わると、その後は文から探し出すことができていた。

 

できるとすぐ立ち上がるので、手を挙げて待つようにした。担任の先生も手伝ってくれた。

 

みんなで考えた後、もう2問出して足し算か引き算かを自分で考えさせた。

 

 

 

 

お次は2年生へ。

配属先初となる、ミニ授業案を使っての授業。

授業のテーマは、「繰り下がりのある引き算」。

このクラスは結構落ち着いているが、学力の差が激しい。先生はいろいろ考えて、yupanaというものを使うことにしたようだ。

yupanaはこれ。

位どりの学習に1年生から使っているもの。

 

先生は、黒板にyupanaを描いてみんなと一緒に考えた。

10の位から1の位へ借りてくる!!!

 

そこから引く!!!!

とてもわかりやすかった!!!

 

そして、子どもたちには

yupanaの紙バージョンで操作。

これはいい!と思った。というのも、yupanaのボードを使うときには、基本的に計算ブロックとかではなく、石やとうもろこしの粒をつかうので、ぽろぽろと落としたり遊んだりして、結構私は好きではなかった(笑)(笑)

これだと、鉛筆でできるしいい!!!

 

 

でも、「引く」「借りてくる」という動作を「消しゴムで消す」という行為にしたので、ついていくのが難しい子どもたちにとっては、何をしているか分からなかったようで。

授業の後、「引く」「借りてくる」という動作を「鉛筆で消す」のはどうか?と提案した。というのも、繰り下がりのひっ算では、鉛筆で消すから。同じ動作ができるからいいと思ったから。

先生もたしかにという感じだった。

 

ほんの少しのことなんだけれど、子どもたち全員が理解できるかどうかというのは、そのほんの少しのアイデアで変わってくる。

先生たちのアイデアは本当に素敵だから、これに少し付け加えられるようなアイデアをたくさん出そうと思う。

 

 

先生たちは嫌かもしれないが(笑)、このミニ指導案を書いて授業をするということを、2~3週間に1回は行う。もちろん私も一緒に授業を考えるし、私も言われたら授業をする。「常に考えること」「常にやってみる」という継続が配属先には大切なこと。おそらく何回かしたら慣れても来るだろう(笑)がんばってほしいなあ。

 

また、タジェールに来れなかった先生は、他の先生がやるというのを聞いて、「俺は累乗をする」と言ってきた。タジェールに行きたくないのではなく、仕事で無理だそうだ。「それならプロフェには、休み時間にタジェールの説明してもいい?」って聞いたら、「いいよ!」って言ってくれた。この言葉を信じてやってみよう!

 

 

明日は4年生で三角形の授業、そして3年生で2回目となる先生の授業。

指導案をもらったが、かなりおもしろそうな授業だし、アイデアが素敵!!!

明日も楽しみだ! 

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