ボリビア奮闘記ー小学校の先生、ボリビアへ行くー

2018年1次隊青年海外協力隊、ボリビア派遣。三重県の現職小学校教員です。日本の勤務校の子どもたちに見てもらうため、これから青年海外協力隊ボランティアを目指す教員の方に見ていただくためにブログを書いてます。ボリビアでの生活、活動をどんどん紹介します!

任地203日目ー特別支援ー

 

 

今年度からうちの学校に、支援を必要とする子が増えた。

お金がある家は支援員さんを雇って支援してもらっている。

お金がない家、あるいは認めていない保護者は雇わないから、その子はどんどん遅れていく。

 

ここ最近、毎日支援員さんや先生たちの特別な支援を要する子どもたちの支援についてみていて、感じることがあるのでここに記録する。

 

 

先日、1年生の教室へ行った。そこには支援員さんがついている。

見ていて、かなり大変そうではあるが、その子自身は何にでも興味があって、私が教えた「大きな栗の木の下で」の歌を一番気に入っていて、私を見ると、「次はいつ歌うの?」と聞いてくる(笑)

 

その子と支援員さんの関係を見ていて、この子は大変だろうなあと感じた。

他の子とまったく同じスピード、力を要求されていた。

声を「あーあー」とあげると叱られていた。

 

これを見て、その声をあげているのは、何か理由があるのではないかとも思えてしまう。

支援員さんに要求されればされるほど、その声は大きくなる。・・・ということは、そうやってぎゅうぎゅうづめにされて課題をこなすことは、今のこの子にとってストレスしかないのではと。

その子は嫌になると、椅子を離れ、自分の描いた絵を見に行く。その見に行くことさえも許してもらえない。

んー。保護者の意見が分からないからなんとも言えないが・・・。

 

 

今日、3年生の教室へ。

この子は支援員はついていないが、私も初め見たときに、いろいろ支援が必要だろうなーと思った子だった。やはり担任もそう感じていて、席は先生の机の前。「全体に指示してから、またこの子に言っているの。」と言っていた。

先生はいろいろな子への支援で大変そうだったので、私が今日一緒に活動することに。

 

その子は字が書けない、そして読むのが難しい。

みんなよりも進度は遅めでやっていた。今、このクラスは字を書くところから再スタートのため、そんなには遅れていない。

 

が、その子にとって、「みんなと違うことをする」すごく嫌そうだった。

私と字の練習をするということになったけれど、先生が話し始めると、聞こうとする。

先生が私に「これ、あとで貼ってあげて」と言われた紙を見て、「今貼りたい」と言い出す。

 

さて、こういうときはどうしよう。

 

今回、私はまずはその子が満足することをさせてあげようと思った。

今、「この字を練習しなさい」と言っても、おそらく逃げるだろうと。

それよりも、みんなと同じことができて、それに満足してから、次のことをした方が、じっくり取り組めるだろうと。

その子は一生懸命はさみで紙を切って、のりで貼って、みんなと同じように色塗りまでした。

するとまた、字の練習をし始めた。結構集中が切れるらしいが、今日は頑張っていて、先生もたくさん褒めていた。

 

 

学4年間、特別な支援を要する子どもたちと週2~3で活動してきた。

一人ひとりまったく違うし、昨日その子とうまくいった活動も、今日急に嫌がられるということもたくさんあった。

活動は活動でさせなきゃいけないけれど、やっぱり大事なのは、目の前の子どもがどう思っているかということ。

 

 

こういうことを支援の人に伝えたいけど・・・

こんな5年しか経験ないやつが言える立場ではない・・・

経験年数が少ないと、こういうことに悩むなあ・・・。

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