ボリビア奮闘記ー小学校の先生、ボリビアへ行くー

2018年1次隊青年海外協力隊、ボリビア派遣。三重県の現職小学校教員です。日本の勤務校の子どもたちに見てもらうため、これから青年海外協力隊ボランティアを目指す教員の方に見ていただくためにブログを書いてます。ボリビアでの生活、活動をどんどん紹介します!

Todos Santosについて聞いてみた

 

 

どうも!

私はまだラパスにいます・・・。

というのも、ちょっといろいろあり、土曜日からオルロへ行くことに。

今週はなんだかすごく疲れていたから、自分的にはゆっくりできてよかったかも!

 

さて、明日は11月2日(ボリビア時刻)!

Todos Santos(トードスサントス)という日!

「死者の日」といって、日本で言う「お盆」かな!

みなさんの中で「COCO」(日本ではリメンバーミー)を観たことがある人がいるかと。

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私は見たことがなく、訓練所で途中まで観て、最後まではアメリカへ向かう飛行機で観ました!これはメキシコの死者の日をモチーフにした映画で、ボリビアの人たちにはとてもなじみ深いテーマなので、みんな大好き!

昨日のハロウィンでも、たくさんCOCOの仮装をした人たちが!

 

Todos Santosは簡単に言えば、先祖を敬う日。先祖を思い出す日。

昨日、ラパス中心地にあるサンフランシスコ寺院では、こんなお供え物が!

すご!!!!てか量がおおいし!これ何!?

という感覚な日本人(笑)

 

「これはボリビアの人に聞かねば!」と思い、テレサにお願いして、たくさん教えてもらいました!!

ということでご紹介!

 

※注意※

私の低レベルなスペイン語の能力で聞き取った情報なので、間違っていることがあるかもしれません(笑)その時はぜひ教えていただけると助かりますm(_ _)m

 

Todos Santosの日のは何をするの?

11月1日

この日は家で先祖の写真を飾ったりして(後ほど紹介)、家で過ごすらしい。

親戚の人たちが集まるから、この日は職場が休みになったり、あるいは早く終わったりする。(ちなみに私の学校は11時で終わり。近くの幼稚園はそれよりも早く終わっていた。)

また、亡くなって1年目という家庭には、たくさんの親戚や故人の友人が来るらしい。テレサのお母さんが亡くなられた1年目には、100人ほどの人が来たらしい。とても人が良くて、みんなから愛されていたそうだ。

 

11月2日(当日)

正午に先祖の人たちがあの世へ帰っていくそう。

この日は親戚で墓場へ行くそう。

ラパスの場合、墓場まで行くにはバスを使うのだが、かなり混むらしい。

また、午後からはバスの本数もがくっと減るそうだ。文化を大切にするボリビアならではだなあと思う。

 

それでは、どんなお供え物をするのか紹介!

 

ごく一般的な家庭のお供え物はこんな感じだ!

じゃーん!こんな感じ!(ちなみにテレサに許可もらってます!)

亡くなった1年目はとても大きな机にたくさん飾るらしい。例えば、パイナップルは4つ、お花は両手で持つくらいの大きさのものを4~5つほど。食べ物もたくさん供えるそうだ。

この見えている食べ物たちはすべて故人が好きだったもの。

テレサのお母さんはチョコレートとジャムとマーガリンを塗ったパンが大好きだったそうだ。

もし私だったら、チキンが大量に置かれるのであろうか・・・(笑)

 

そして、これらの食べものはお祈りに来てくれた親戚や故人の友人に食べてもらうそうだ。ちなみに私もクッキーのようなものをもらった。

また本来は来てもらった人たちにグラス1杯のワインと一緒に食べてもらうそうだ。

さらにオルロやコチャバンバという地域ではお供えしてあるパイナップルの中をくり抜き、そこにトウモロコシで作られた「チチャ」というお酒をそこに入れて、みんなで飲みまわすらしい。ちなみにおいしいのにアルコール度数が高く、すぐに酔っぱらってしまうらしい。

 

また、それぞれお供えされているものに意味があるそう。

分かったことを紹介!

 

お供えものに欠かせないのが「Tantawawa(タンタワワ)」。

人や動物の顔が埋め込まれたパン。亡くなって1年目のときには超巨大なものを作るらしい。これはサンフランシスコ寺院で売られていたもの。

基本人型が多い。というのも、これは「故人を表した人形」的な感じらしい。

 

この顔、市場で一つ1ボリほど(約15円)で売られている。よく見ると、チョリータさん(ボリビアの民族衣装を着た女性)の顔もある!(上段真ん中)

 

また、

こういうカラフルなパンもある。でもテレサ的には「これは食べると胃が持たれるからなあ・・・」と言っていた。だからテレサの家のお供え物はシンプル。

 

次がこのはしごのようなもの。

写真のは飴で作られているが、パンで作られたものもある。

これは、「この世へ降りてこられるように」「お空に登っていけるように」という意味らしい。

そう考えると日本にもある。

また、caña(サトウキビ)の木を飾ることもあるらしい。これも理由は同じ。

 

そして、私が一番気になったこの棒のようなもの。

日本人にとっては「お線香か???」と思ってしまう(笑)

これはpaja(パハ)という植物を緑色に染色したもの。

これは先祖の人たちが食べるために使うものらしい。簡単に言えば、ストローの役割らしい。

だからすべての食べ物に刺してあるのか!!

 

 

故人のことを思うのは万国共通

たくさん説明してくれた後、テレサはお母さんとの思い出を話してくれた。

やはりいつまでたっても故人のことを考えると寂しいものである。

また、テレサは何かあるとかならずお母さんに祈っていたそうだ。

 

私はボリビアへ来るまえに祖父のお墓参りや、仏壇に手を合わせてきた。

何か試練があるときには必ず、「おじいちゃん、頑張るから見守ってて!!」と心の中で言ってきた。

亡くなって時間が経った今でも、こうやって故人を思い、故人に祈ることは万国共通なのだなと感じた。

 

明日は死者の日。日本ではお盆の時期ではないけれど、私は私なりに、ここボリビアで祖父やかわいがっていた犬のことを思いながら過ごそうと思う。

 

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