任地42日目ー新しいクラスへー
まずはこの写真を見てほしい。
これを見て、どう思うのだろう。
「なんだこの座り方は」
「行儀が悪い」
「家のしつけが悪いのか?」
こう思う人もたくさんいるであろう。
でも、これを見て、私はそうは思えない。
それはこっちへ来たからこそ感じることなのか、
それとも自分が教師だからかわからないけれど。
私は、「工夫しているんだな」と思う。
日本の学校の机やいすは基本的に可動式。
もし大きければ下げてその子に合った大きさにすればいい。
でも、ここの机いすは違う。完全に固定式。
授業の前はきちんと座れる。
sientate bien(ちゃんと座りなさい)と言われたら座れる。
でも、ノートを書こうとなると、この3年生にとってこれらの机いすは大きすぎる。
足を上にあげて、そこに座れば、彼らにとってちょうどいいのである。
先生たちはちゃんと座ることを徹底しようとはしているが、
これはこれで仕方がないことなのかなと思う。
新しいクラスへ
今日からまた新しいクラスへ。今日の先生は、あまり学校でも話さない人。
でも、どうぞどうぞと入れてくれた。
終わったときにお礼を言うと、「何を言っているんだ。お互いに助け合ったじゃないか。お礼なんていらない。」と言ってくれた。
今日のクラスの雰囲気がすごく好きだ。
子どもたちはとても元気である。たまに話を聞かなくて怒られてしまう、そんなこともある。でも雰囲気がすごくいい。
子どもたち同士でけなすこともない、殴り合ったりすることもない。
みんなとなりの子とにこにこ授業を受ける。
それはきっと、この担任の先生だからこそなのだなと思う。
とても聞きやすいスピードと声色。
常に落ち着いた態度。何が合っても怒鳴ったりはしない。
ノートを書いていくときも、説明が分かりやすい。ほとんどの子がその説明でできる。
もちろん気になることはある。
でも、この心地よさを作っているところが素敵なところですと伝えたい。
今日、「どう?このクラス?」と聞かれて、それをうまく伝えられなかった。
悔しかった。
明日渡す手紙に、自分の気持ちをしっかりと書いて伝えよう。
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