ボリビア奮闘記ー小学校の先生、ボリビアへ行くー

2018年1次隊青年海外協力隊、ボリビア派遣。三重県の現職小学校教員です。日本の勤務校の子どもたちに見てもらうため、これから青年海外協力隊ボランティアを目指す教員の方に見ていただくためにブログを書いてます。ボリビアでの生活、活動をどんどん紹介します!

任地26日目ー日記添削&やはり気になることー

 

まず昨日の夜のことから。

最近、テレサに日記の添削をしてもらっている。

やはりここへ来たからにはスペイン語をマスターして帰りたい。

そしてテレサは教えるのが大好き(と自分でも言っている(笑))

夜にテレサの部屋に行って、コーヒーとか飲みながら会話しながら教えてもらっている。

上手く書けていると「mb(muy bien)」を書いてくれる。褒められると嬉しい。

 

昨日添削の後、いろいろ話をした。

・同僚のこと

・校長の制度のこと

・教員の異動に関すること

・おいしい店について

・教員養成校のこと    などなど・・・

教員養成校に見に行きたいんだよねって行ったら、知り合いに頼んでみるとのこと。

やったぁ、一つ夢がかないそうだ。

 

 

では、本日の記録。

 

3クラス目の1年生の教室へ

今日で1年生のクラス全制覇。

1年生の先生方はとても良い人たちばかり。

「マヤのおかげで助かったよ。」「いつもありがとう。」て言ってくれる。

見に行った時には、必ずメッセージを渡している。スペイン語に自信はないが、とにかく「●●先生の素敵なところ!」という感じで書いている。

これを渡すと、渡して見終わったあとから結構指導が変わる(笑)

先生方もそりゃ認められたいよね。わかるわかる。

そして「マヤ!」と声をたくさんかけてくれる!(笑)

 

今日の先生は、終わった後に「どうだった?」と聞いてくるほどだった。

昨日テレサも、「あの先生はすごく意欲的だ」って言ってた。

 

1年生は今大きい数を勉強中。

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これはBINGOの紙。何度も使いたいからチェックはさせないみたい。

チェックは鉛筆の代わりにとうもろこしを乾燥させたやつ!

石ころを使うとか、とうもろこしを使うとか、ほんとアイデア満載!

でも、子どもたち、このとうもろこしを散乱させてしまって、片付けが大変だった(笑)

 

 

やはり気になるところは多い。てか多すぎる。

活動をしていて、今はまだ1か月未満だし、まだタジェールも開始してないし、とにかく先生を認めようキャンペーンをしているけれども、気になることはかなりある。

 

一つ目。

同学年の連携まったくない件。

日本の先生ならおそらくびっくりすると思う。

ここボリビアは、教科書指定などない。先生方が決める。

3クラス回って、教科書がクラスで違った。

また、教えていることも同じ時期に入ったはずなのに全く違う。

こんなに違っていいのだろうか。

だからクラスの先生が言うことしか聞けないのかな・・・とも思う。

ちなみに、同僚の連携もほぼない。

 

二つ目。

持ち物がない子への対応のほとんどが「無視」な件。

子どもたちの学習の時間が保障されていない。

予定帳なんてないから、口頭で持ち物を伝える。そりゃ忘れる。

また、金銭的な問題で買えない子どもたちもたくさんいる。

でも、そんな子たちは置き去りにされる。

とにかく教室回って、友だちに借りまくることをしている。

借りる時間があるからみんなに遅れる。

ノートが書けないまま黒板の文字は消されていく・・・。

負の連鎖である。

 

三つ目。

分からない子への対応が雑な件。

一言で「分からない」と言ってもいろいろタイプがある。

本当に話を聞かずに遊んでいる子は叱ってもいいけれど、

学力的に「うまくできない」子へはいろいろな手立てが必要なはず。

でも、結構対応が雑。雑というかあまりされていないのが現実。

本日はdictadoという活動があった。

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先生が言っていることを聞いて書くという活動。

 

一人の女の子が「ねぇ、私のとこへ来て、一緒に手伝って」と言ってくる。

「うん、もちろん。みんなの授業のお手伝いに来てるから行くよ。」と言って一緒にした。

本当に文字が書けないし読めない。でも、聞いて意味はわかる。

(1年生のクラスに入って、結構な人数が書けないし読めないことが分かった。)

 

「おぉ、この意味しってるんだ。さすが1年生やな。」と言って、私は自分のノートにその単語を書いて見せた。

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すごく一生懸命書く。「できた!」と喜んでいる。書けないときは一緒に手を持って書いた。それをもう一度ノートに書いていた。

でも、先生は一切来ない。

褒められることも少ないし、できることは少ないし。そりゃ手遊びや立ち歩きしてしまうよな・・・と。

どの子も頑張りたいし、みんなと同じようにノートをとりたいし、そして先生にたくさん褒められたい。

 

 

これらの気になることをどうやって先生方に伝えていくか

これはかなり難しい問題。

先生方はかなりのキャリアもある。

そして、先生方が受けてきた教育もおそらくこんな感じだったのだろう。

 

ダイレクトに「これはどうかと思う」なんて言えないし。

いかにして「マヤの言っていることはたしかにそうだな」と思ってもらうかだ。

そしてちゃんと伝わるスペイン語をいかに習得するか。

 

「同僚の関係」に関しては、来年度(2月)からの提案をしているところ。

みんなが同じ方向を向いてできるように巻き込もうと思っている。

カウンターパートは「いいね、それ!」と言ってくれた。

あとは校長先生の許可のみ。

 

初めてか?というくらいの活動のネガティブな投稿。

でも、これが活動の現実。

これから自分の活動がどうなっていくのだろうという不安を抱えながらみんな活動している。

 

でも焦らず。一歩一歩。

着実に進んでいこう!

 

ボリビアの事務所の方が教えてくれた言葉を最後に載せて終わる。

最後の活動3か月のために今の活動がある。

そのために活動貯金だ!

 

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