任地7日目ー広げていこう、子どもからー
明日で任地での生活も早1週間。
とりあえず、1週間たった今の実情を紹介。
家での実態
①とにかく寒い
家は広いし一人暮らしだし、夜にはマイナスの気温になるラパス。
とてつもなく寒い。暖房器具はない。日本から持ってきた水筒にお湯を入れて湯たんぽにしている。
まあでも寒いのは日本のアパートもそうだったからよし。
②一定の時間で真水になるシャワーに苦戦
毎日思う。ある一定の時間になるとお湯が真水になる。(笑)
でも入れているだけまし。とにかく頭を洗うまではお湯で洗えるようにスピーディに。
本日も最後顔を洗うときには真水でした。まあこれも仕方がなし。
③食べる量がさらに減った
ここへきて下痢(食事中の方すみません)が続いている。特に体調が悪いわけではない。おそらく食べる量もホームステイのときからまた減っており、そして食べるのは基本油分の多い物だからだと予想。むしろ食べると胃の調子がいい気がする。いい気がするのではなく、本当に食べる量が少ないのだろう。
ボリビアへ来てからすぐに満腹になる。ホームステイのときにはもう一人隊員がいたから一緒に何か食べていたけど、今は一人。ふらっと小さな商店によっても「〇〇ください」と言わないと買えないからなんだか面倒だし(商店はセキュリティー上なのか柵が建てられていて、そこから中の商品を見て頼むシステム)、お肉屋さんへ行ってもなんだかほぼほぼ骨みたいなものしか売ってなくてもったいない気がして買ってない(笑)
明日は都会へ出る用事があるから、お昼はとことん食べたい。
てなわけで本日の記録。
今日からカウンターパート(以下CP)以外の教室へ!
今日は朝からCPに今日から違う教室を見てきてもいいか許可を得る。
「もちろん、あなたの好きにしたらいいのよ!」って快くOK。
前任者の引継ぎ書で気になっていた方々の教室へ。
初めて見た母性溢れる先生
さっそく行くと、出迎えてくれた。「見てもいいですか?」と聞くと、「今日は算数ないけどいいの?」と聞いてくれた。もちろん、学級の様子も見たかったから入らせてもらう。
教室には学習の掲示。前任者の方としたときの名残であることが予想できる。
朝のあいさつはスペイン語・英語・日本語で行われていた。
この先生のいいなと思ったところは、子どもたち一人ひとりへの愛情がとてもあるところ。決して怒鳴ることはない。約2時間ぶっ続けで行われるボリビアの小学校の授業。子どもたちは相当疲れてくる。そんなときにも、手遊びをしたり、「あと少しで外に行けるね。がんばろう。」と声をかけている。
日本でとても大好きだった、あこがれだった先生に似ていた。
子どもたちも先生のことが大好きで、先生に褒められたくて頑張っていた。
中休み。秘書が私を探しているとのこと。
行くと、ようやく全クラスの算数の時間割をくださった。ラッキー。
その後、運動場で校長先生と会話。
9月からタジェールをしたいこと、同期の隊員とまずはタジェールを行いたいことを伝えると、快諾。
というか、校長先生なのに休み時間、運動場のど真ん中にいた。いろいろ話を聞いていると、職員室(というか休憩室)でコーヒーを飲むのがあまり好きではないそう(笑)
いきなり先生がいなくなった・・・!?
次の授業へ。ここも快諾。算数をしていた。
偶数、奇数を学習した後、素数かそうでないかを考えようという授業。
1~100までで、素数かどうかを調べてくるのが宿題であったものの、おそらく子どもたちはほとんど理解できてなくて、宿題をせずに来ていた。
授業中も分かる子がどんどん言ってしまい、分からない子は遊びに走ってしまう。
そこで、先生が怒った。
(私の耳を通しての理解でしかないけど)
「なぜ自分で考えない、考えることをしなさい。」
はい、先生がいなくなった。
え。
子どもも私も途方に暮れる。でも子どもたちは先生が大好きだから解こうと必死になる子が出てくる。とともに、分からないからあきらめて遊ぶ子が出てくる。
どうしようわたし。
よし、分からなさそうな子のところへ行こう。
ということで指導開始。
つたないスペイン語で少しずつやっていく。少しずつやっていくとできる。
ひっ算も一緒にするとできる。
「ほら、できた!ゆっくり一つずつ考えるとできるじゃん。次もやってみな。」
と言うと、にこっとする。他の子でゆっくり一つずつやっていた子がいて、
「分からない子いるでしょ?ほら、こっち来て。彼女、すごく頑張ってる。気になる子は見においで!」
たくさん寄ってくる。あぁ、最初はそうすればいいのかと戻っていく。褒められた彼女はにこにこしている。
授業の後、「先生、助けてくれてありがとう!さようなら!」って。
・・・ちょっとは役に立てたかな。(笑)
ちなみに15分後くらいには先生ちゃんと戻ってきた。
放課後の教室が・・・
汚いんです。すごく。
日本くらいだしな、掃除をするという文化は。ここでは住み込みの用務員さんがしてくれています。だから、床に平気でポイ捨てしていく。前任者も取り組んでいたけれど、これはなかなか難しいよう。
こんな感じ。
で、もうそうじしたくなってきて、校舎の入り口と外のごみ拾い開始。
すると、子どもが寄ってきた。
子「プロフェ!何してるの?」
私「ごみ、すごく多くない?だからね、拾ってるの。」
子「手伝う!」
おぉ!感激!
ちなみに先生方は、「まやー何してるのー?また明日ー!」という感じ。
別にそれに対して私は何も思わない。また一から提案すればいいと思っただけ。
一人の子どもがし始めたから、「ありがとう!いいね!」とでかい声で言ったら、どんどん増える。
「プロフェ!ごみばこはここだよー!」とかも教えてくれた(笑)
最後には教室の中までしていた(笑)
まだここへ来て1週間も経ってない。できることから、少しずつ、賛同してくれる人から、少しずつ。(先生の中でもごみ拾いをしている先生はいる模様)
日々日本の教育との違いに驚いているけれど、別に落胆するようなことでもない。
ここにはそういう文化が根付いているんだという認識。
その文化にいきなり来た日本人が改善を求めるなんておかしいし、やっぱり先生方が「いいな」と思ってくれないと広がっていかないし。
明日からはいよいよ算数の授業に限定して見せていただきます。
早速、「明日来てくれい!」と言ってくれた先生もいるので楽しみ。
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